男はレストランに入ると、一人では食べきれない量の料理を注文し始めた。
その後、注文した料理が運ばれてくると、男は勘定を払い出ていった。
男はそのほとんどに口をつけなかったというのに、なぜ?
*この問題は「メライクル」を通じてメラ様からご提供いただいたものです。メラ様、どうもありがとうございます。
転載元: 「a reason for living, a deeper meaning」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6597
優しいパトロンさんがこっそり見守っている女性のために食事代を払ったから。
「あ、これから来る女性客のために、こちらを注文します。はい、私は一旦外に出ますので、気にしないでください。もし彼女たちが追加注文したら、あとでまた払いに来ますので。」
「カメミいいなあ。気前のいいパトロンがいて。しかも、黙って勝手に注文してくれてるんでしょ?」
「まあねー。どんな人か会ったこともないんだけどさ。」
「ちょっとそれ怖くない?ストーカーっぽくない?」
「別に〜。今日はこのお店行きたいんだけど、ってメッセージ送ると、その店の一番美味しいものたくさん頼んどいてくれるんだよねー。それ以上何かされたこともないし、ストーカーだとしても、一番タチのいいストーカーじゃない?」
「あはは。言えてる。じゃあ今日も謎のストーカーパトロンさんのおごりでかんぱーい。」
食事が運ばれるのを見届けて、男はそっと店を出た。
カメミの着席位置を確認した上で。
そして、食事が終わることこっそり店に戻る。
彼女たちの追加注文や飲み物代を払うためだが、それだけではない。
徐に、彼女たちの使っていた個室に入ると、カメミの食べ残したものだけにわずかに口をつけ、それ以外のものにはほとんど口をつけず、カメミのストローと割り箸を持って店を後にした。