男は、様々な外国語で「1、2、3」を意味する言葉を聞くと、それが「愛している」という意味だと思う。どうしてだろうか?
*Q15 セルフリサイクルです。
転載元: 「【数字ますか?オマージュ】Baby, the stars shine bright」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6302
:映画タイトル『愛している』が海外では『1、2、3』というタイトルになっているため、勘違いしている。
男は、御年75歳、往年の名俳優水平亀之進である。
20年ぶりに主演を務めた映画、『愛している』は決して妻に愛していると言えない無骨な数学者が、最期に死の床で「愛している」と一言呟くというストーリーで、日本国内のみならず、世界各国で大評判となった。
亀之進の抑えた演技の評価は高く、各国映画祭の主演男優賞にノミネートされた。
それに伴い、亀之進も様々な国に招かれることとなった。
そこでは、映画のタイトルとともに、亀之進の名前がコールされる。
ところで、この映画だが、「あなたは決して愛していると言ってくださらないのね。私にとっては1、2、3と同じぐらいに簡単なことなのに、あなたにとってはどんな数学の問題より難しいの?」という妻の台詞で知られる。
「愛している」と言うことが一般的な国においては、『愛している』というタイトルは、あまりに陳腐である。
そこで、最初に翻訳をした国は、タイトルを、妻の台詞からとって、『1、2、3』としたのである。
そのタイトルが他国にも広まり、日本以外の国では、その国の「1、2、3」を意味する言葉がタイトルに使われることが圧倒的に多かった。
そこで、外国語は全くわからない亀之進は、自分の名前と同時に告げられる映画のタイトル名は、「愛している」という意味だと受け止めているのである。