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ウミガメのスープ 妻殺し編

[ウミガメのスープ]

ある男が、とある海の見えるレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。
しかし、彼はその「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい・・・ ウミガメのスープに間違いございません。」
男は勘定を済ませ、帰宅した後、妻を殺害しました。
何故でしょう?


出題者:
出題時間: 2021年6月27日 18:56
解決時間: 2021年6月27日 20:02
© 2021 光四 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「ウミガメのスープ 妻殺し編」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/6119
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簡易解説:男の妻は浮気をしており、アレルギー物質入りのウミガメのスープを男に食べさせて殺そうとしたが、目を覚ました男が本物のウミガメのスープを店に食べに行き、妻のウミガメのスープとの違いから妻の男に対する殺意を確信、自宅に戻ったら妻と浮気相手がキャッキャウフフしていたのでまとめて殺害した。

長文解説

男の妻はある休日の昼食に、ウミガメのスープを作った。

妻がそのようなものを作ったことは今まで無かったので、男はけげんに思いつつも、他の料理と一緒にウミガメのスープを食べた。正直あまり美味しくはなかった。

しかし食後まもなく、男の体に異変が生じた。呼吸が急に苦しくなってきたのだ。男は本能的に死を覚悟したが、じきに症状は収まった。

何かの病気だろうかと、病院に行こうかと男が考えたところで、ふと気づく。先ほどのは、アナフィラキシー症状だ。男はエビのアレルギー持ちだった。妻にもそのことは伝えてあるので、食事にエビが出されることはこれまで無かった。

そこで、さらに気づく。妻の姿がない。どういうことだ。先ほどのは恐らくエビアレルギーによるアナフィラキシー症状、つまり妻が昼食に作ったウミガメのスープにエビが入っていたに違いないのだ。エビなど入っていなかったように思うが、男に気づかれないように、細かく砕いて、さらに他にも色んな具材を混ぜこんで、エビの味を分かりづらいようにしたのだ。何のために?アレルギー持ちの男が下手にエビを口にすれば、最悪の場合死に至るというのに。

男は、ふと思い立って、ウミガメのスープを出している店をネットで探した。近場には見つからず、数時間後、日も暮れた頃に車でたどり着いたのは、男の普段の生活ではまず関わらないような海の見える高級レストランである。男はすぐにウミガメのスープを注文し、一口飲み、シェフに確認したところで、確信した。妻が作ったあのウミガメのスープには、間違いなくエビが入っていた。そのあとも、妻のウミガメのスープの味を思い出しながら、じっくり比べるようにしながら食べ終え、確信はますます強まり、陰鬱な気持ちで男は勘定を払い、レストランを出た。

自宅に帰る頃には夜が明けそうになっていたが、家の中から、楽しそうな話し声が聞こえてきた。一人は妻だが、もう一人は知らない男の声だ。

漏れ聞こえてくる会話内容から、すぐに分かった。妻は、浮気をしていたのだ。そこで、エビのアレルギーを利用して、夫を殺害しようとした。アナフィラキシー症状を起こした夫を放置して、浮気相手を呼びにでも行ったのだろう。今は、姿の見えなくなった夫のことなど気にもせず、浮気相手との夜を楽しんでいる。

男は、妻と浮気相手に気づかれないよう、勝手口から自宅に入り、台所にあった包丁を握りしめた。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy