歪んだ船に触れたカメオ。
カメオが次に口にしたのは?
※自身の出題である、Q29のリサイクルという建前のオリジナルです。
※質問制限はありません。
転載元: 「【交通機関ますか?リサイクル】その手を伝わる」 作者: 彩雲 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5957
答え:熱膨張で歪んでいたので、触ると熱い。なので、そういった感じの言葉を発していればよい。
造船技師カメオはある問題に直面していた。
これから、巨大タンカーにスクリューのシャフトを取り付ける作業をするはずだった。
しかし、設計図通りに作られているはずの船が、何十cmも歪んでいるのだ。
これでは、真っ直ぐのシャフトを差し込めない。
しかも、測るたびに歪みが変わる。
一体、なぜそんな事が起きているのだろうか?
そう考えながら、ふとカメオは船体に触れた。
「あっつうううぅぅぅ!!!」
実は、この船は南北に長いドックで建造されているのだが、
その関係で、片舷だけが日に当たっている状態が長時間続く。
熱せられた片舷は、50℃にも達した。
船の歪みは、熱膨張によるものだったのだ。
それさえわかれば、後は簡単である。
船体が一番冷める時間――日の出前なら、船体の歪みが最も小さくなる。
シャフトの差し込みは、夜明け前に行われ、無事に成功した。
以上、世界初の20万トン級タンカーである 出光丸(初代) の建造時の出来事でした。