「御神酒上がらぬ神はなし」という言葉があるように、神事と酒は切っても切れない縁がある。
しかし、最近造営されたある神社は「御神酒のお供え禁止」なので、世間で話題になった。
何故御神酒をお供えしてはいけないことになったのだろうか?
*Q13 名無し編集者さんのリサイクルです。
転載元: 「【酒ますか?リサイクル】Three spirits and twelve lonely steps」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5470
この国の神社というのは、神を祀っているところだと思われがちだが、その「神」の基準は極めて柔軟である。政治や産業に名を残した人物や、武勲を上げた人間を、「神」としてその支持者たちが崇め、神格化するということもよくあるのだ。この神社の「祭神」、海野カメオは、およそ100年前、当時「意志の弱さの問題」ということで誰も真面目に誰も取り組んでこなかったアルコール依存症という病気に、真っ向から取り組んだ医師であり、それと同時に彼自身依存症からの回復者でもあった。彼がいたからこそ立ち直れた、という信奉者はあとを立たなかった。その功績が讃えられ、死後数十年を経て、彼は神格化された。酒を断ちたい人、その他の依存症から立ち直りたい人が、お参りし、心の支えとする対象となったのである。その彼が文字通り血を吐きながら断ち切り、戦い、克服してきた対象である「酒」を捧げる参拝者は一人もいなかった。
*タイトル(”Dope”より)のtwelve lonely steps とは、断酒するグループの人が守る12の決まり事を表しているらしいです。spiritsは「神的なもの」と「酒」のダブルミーニングです。