【酒ますか？リサイクル】Throw 'em back till I lose count

カメオは酒も宴会も大嫌い。日常生活では全く酒を買わないし、飲み会に誘われても絶対に行かない。
ところがそんなカメオが、ある日泥酔状態で警察に保護されるという事件が起こった。一体なぜ？

＊Q12 KY太郎さんのリサイクルです。

カメオ５歳。彼はいわゆる被虐待児だ。直接的な殴る蹴るの暴力はそこまでひどくなかったものの、親は外で酒ばかり飲み歩き、カメオにはろくな食事も与えず、風呂にも入れず、いわゆるネグレクト家庭である。幼いカメオは、「酒」が何かなど知らないが、「大好きな」お父さんやお母さんが家に帰ってこなくなる、「酒」や「飲み会」なんていうものは大っ嫌いだった。今日で３日も家に帰ってこない。お腹がすいた。喉も渇いた。冷蔵庫に何かないかな。そう思って冷蔵庫を開けても、缶が並んでいるだけだった。これはなんだろう。なんでもいいや。少しでもお腹いっぱいになるなら。そう思って缶を開けた。飲み干した。意識が遠くなっていった。

「ここです、おまわりさん。」近所の人たちが、警察官と児童相談所の人を連れてやってきた。警察官が鍵をこじ開ける。「大丈夫か、カメオ君。」泥酔状態だったカメオは警察に保護され、なんとか一命を取り止め、児童相談所の支援につながることができた。