海亀共和国では国民の祝日として「飲酒運転の日」が制定されており、その日だけは「事故を起こさない限りにおいて飲酒運転をしても処罰されない」と法律で定められている。この祝日が制定されたのは海亀共和国が島国であることに起因するのだが、「島国であること」と「飲酒運転の日の制定」にどのような因果関係があるのだろうか?
*Q11 おっさんのリサイクルです。
転載元: 「【酒ますか?リサイクル】Yo no soy marinero, soy capitán」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5463
:船にシャンパンをかける「進水式」の日を飲酒運転の日と洒落て名付けたもの。
サンゴ礁の小さい島々からなる国、海亀共和国。温暖な気候も相まって、人々の性格はのんびり穏やか。漁業や観光に加え、領域内で貴重な天然資源が取れることもあって、経済的にも比較的裕福である。島の中では徒歩や自転車、ロバなどの移動手段が中心。島の反対側のお店に行く時などは、手漕ぎボートやヨット、他の島に行く時はモーターボートを活用だ。さらに大量の荷物を運ぶのには、政府所有の大きな船が使われる。
ところで、進水式という儀式をご存知だろうか。新しい船が出港する時、船にシャンパンをかけて、その航行の無事を祈る習慣だ。貨物輸送の船が生命線のこの国では、1年に1回時間をかけて船の整備を行う。そして、毎年祝日の2月6日に、船にたっぷりお酒を「飲ませ」出港する「進水式」を行う。そこから、その日が冗談で「飲酒運転の日」と呼ばれるようになり、のちに正式名称になったのだ。
なお、国民も飲酒運転をしてもいい…となったのは休日の名称変更が決まってからのことである。もともと車もバイクもなく、飲酒運転の規定などあってないようなものだったが、名前の設定とともにわざわざ明文化した。自転車やボートはあるものの、そのユーモアを理解する国民は、わざわざ泥酔して危険な行為などせず、近所の海でゆったり休日を楽しむのである。