実家のコタツで丸くなる猫を見つけたシン太郎が母の身を案じたのは何故だろう。
*Q16 エルナトさんのリサイクルです。
転載元: 「【猫ますか?リサイクル】like a child misses their blanket」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5318
コタツをつけっぱなしで長期出張に出てしまうぐらい慌てていた母が、出張先で事故に巻き込まれるのではないかと案じた。
僕の母、三葉虫(みつばちゅう)は主婦をしながら、NCA(日本カンブリア協会)の理事として発掘調査で世界中を飛び回っている。そのたびに、僕は実家に呼び出され、飼い猫「アノマロカリス」ことマロちゃんの世話をするのだ。
実家の玄関を開けて、「マロちゃーん」呼んでも出てこない。どこにいるんだ。和室に入り、コタツをめくるとマロちゃんがまるくなっていた。
「これじゃアノマロカリスじゃなくてアンモナイトじゃないか。」
いや、違う。コタツがつけっぱなしだってことだ。火事になったかもしれない。危ないところだった。
マロちゃんのために暖房を最低限つけているのは仕方ないとしても、気付けば全ての部屋の暖房と電気が付けっぱなし、ゴミも捨てていない、皿も洗っていない、脱いだ服も出しっぱなし、洗濯物も取り込まれていない。
どんなにNCAの仕事が忙しくても、主婦業はしっかりしていた母なのに、何があったのだろうか。
それだけ慌てていたのか、注意力そのものが散漫になってきているのか。
母の行く調査地域は、衛生、治安、自然条件など、いろいろな意味で危険な所も多い。そのようなコンディションで行って事故に巻き込まれたりしないだろうか。僕は母の身の安全を案じ、無事を祈った。