転載元: 「【終わりますか?リサイクル】るてえる」 作者: 名無し編集者 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5254
知識レベルが同じくらいのライバルができたので、しりとりでカメコが難しい言葉で返しても文句を言われなくなったから。
アタシは本気でしりとりがしたかった。
だってしりとりはゲームでしょ?
勝ち負けがある以上、本気で勝とうとするのは当然でしょ?
でも、お母さんは「しりとりなんて単なる暇つぶしだし、勝敗なんてどうでもいいじゃない」って言う。
アタシの相手は小さい妹たちだったから、難しい言葉がわからない。
アタシがちょっとでも難しい言葉を言うと「何ソレ?」「おねえちゃん、テキトーに言葉作らないでよ」とか言い出す。
お母さんも「お姉ちゃんなんだから、難しい言葉しか思いつかないなら降参ってことにしてあげなさいよ」と言う。
つまり、手加減しなさいってこと。
本気出すと「大人げない」と言われるんだ。
そりゃ歳の差があるから、妹たちに手加減するのは仕方ない。
でもアタシだって子供だし!
本気出したいこともある!
学校ではいつもボッチだったアタシだけど、最近転校してきた子と仲良しになった。
その子は頭が良くて、言葉もたくさん知ってる。
しりとりをやったら、「ルコウソウ」も「ルリカケス」も「それがあったか!」と受け入れてくれた。
「ルノアール」も「ルイスキャロル」も、ズルイなんて絶対言われない。
私も、その子が言った「ルビジウム」や「ルミノール」には驚いたけど、ちゃんと認めたよ。
嬉しい!
本気で考えて楽しめるっていいなあ!
でも、お互い真剣にやるといつまでも終わんないんだ。
だから、最近は時間制限アリとか文字制限アリとかの特殊ルールでしりとりガチバトルしてる。
今のところ、57対61でアタシがちょっと負けてるんだ。
もっと頑張る!