この間うちの店に旅人がやってきたんですよ。ボロボロのマントを羽織って、まあ服装から何から怪しい感じの男でしたよ。
一杯ウィスキーを注文したかな。このあたりの名物料理の話とかして、30分そこそこで店を出てったと思います。そうしたら翌朝、うちの店の裏手で死体が上がってね。一体何があったんですかね?
*Q12メラさんのオマージュです。
*亀夫君問題です。YES/NOで答えられる質問以外にも回答します。皆さんは探偵になってマスターに質問し、謎を解き明かしてください。
転載元: 「【終わりますか? オマージュ】Sharing a drink they call loneliness」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5228
「ちょっと待ってください探偵さん。今きのこパスタ作ってるんで。うちは飲み屋ですけどね、飯にもまあまあ自信があるんすよ。特にアルデンテにはこだわりがあるんです。もしよければ食べてってください。
…もう一回言ってください。死んでいた男は、店にきた客ではないと?確かに、おかしいとは思いましたよ。もう閉店直前の、誰もいない店にわざわざあんな人目を引く格好でやってきて。うちは、大半がサラリーマンのお客さんですからね。そりゃああの服装は印象に残りますよ。言われてみれば、聞いてもいないのに昔ウミガメのスープ飲んだことがあるとかそんな話をしてました。頼んだ酒も、まあなかなか出ない高級なシングルモルトだったので、印象に残りました。
その割に、全然顔をあげないで飲んでいたから、顔の印象はないですね。まあ下向いて酒飲む客なんていっぱいいるし、うちの店はただでさえ薄暗いし、入る時と出る時は、この御時世でしょ、マスクかけてますからねえ…。
え…ちょっと待って。元々持って歩いていた死体に自分のマントを着せて身代わりにしたっていうんですか。…ってことは、この店に持って入っていた、あの大きなスーツケースの中には…
ひゃ〜〜もうダメだぁ・・・おしまいだぁ・・・ぎゃ〜〜〜〜!!
自分が来たからにはもう大丈夫ですよ、という探偵の言葉にも耳を傾けず、皿の上のエリンギをぶちまけてパニックに陥るマスターラティーオであった。(special thanks to: ZENOさん)