悪の竜王と対峙した勇者カメオ。
「世界の半分をお前にやろうか?」という質問に、「はい」と答えたらそれは罠で、カメオはひどい目にあった。
命辛々帰ってきたところ、「おおカメオよ、なんてことをしてくれたのだ!」
と王様に怒られたカメオは、「世界の半分をお前にやろうか?」という質問に、今度は「いいえ」と答えたのだが、またヒドい目にあわされ、やむなく「はい」と答えたが、更にひどい目にあわされた。
なぜ?
*丼さんSEKAI NO GOWARIのオマージュです。オマージュ使用許可、どうもありがとうございます!
転載元: 「どらげない」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/5181
竜王との死闘を越え、何とか帰国したカメオに対して、王様の口からは信じられないような言葉が発せられた。
「おおカメオよ、なんてことをしてくれたのだ!竜王とはもう話し合いで世界の半分を明け渡す約束ができていたのに。そんなところでそなたが無駄な労力を使う必要はなかったのじゃ!…全く…まあ、その勇敢さもそなたの美徳の一つじゃ。そこでだ。実はうちのカメコがそなたを気に入っていてな。もし、受け入れてくれれば、竜王から譲り受けた世界の半分はゆくゆくお前のものになる。世界の半分をお前にやるが、どうじゃ?」
チラッとカメコ王女の評判が頭を過ぎる。王様が溺愛するカメコ王女は、その麗しい外見のみならず、性格の悪く、人使いと金遣いの荒さ、そして王族とは思えないビッチっぷりときている。
「いいえ、そんな恐れ多いことは、私などに…」
と言った途端、カメオは屈強な兵士に取り囲まれ、牢に幽閉された。
1週間後、王様に
「どうじゃ、気は変わったか?世界の半分をお前に…」
「は、はい。謹んでお受けいたします。」
ということで、次期王として世界の半分を手にすることが約束されたカメオだったが、同時にカメコとの地獄のような生活も始まったのである。