念願叶って国際支援機関で働くことになった真面目なミカゲは、「ちょっと気にしすぎかなぁ…?」と思いながらも、それまで気に入っていたファッションを少し変えるようになった。何を変えたのだろう?
*ミカゲは、おしゃれを楽しむ普通の良識ある若い女性です。過剰な露出の服や過激思想を連想させるファッション、ガチのミリタリーアイテムなどを身に付けて出勤するようなことはありません。
転載元: 「西北南東口」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4946
[解答]
特定の宗教を連想させるアイテム(クロス)を付けるのを控えた。
「我が団体は、公正と公平を旨とし、いかなる政治的、思想的、宗教的背景にも偏ることなく、支援国のニーズを検討し…」
(宗教的背景にも偏ることなく、か…)
ミカゲは、職場の職場の化粧室の鏡の前で、「理事長訓示」の一節を思い返していた。
胸元に光るクロスのネックレスは大学時代からのお気に入りだ。特にクリスチャンでもないが、流行っていたし、キラキラきれいだからずっと身に付けていた。こうしてみるとまあまあ目立つ。
(でも、もし私がプロジェクト担当するようになって、それが他の宗教を信じる人たちの国だったら相手の人どう思うかな。自分がクリスチャンだっていうならまだしも、ただのファッションっていうのはどうなんだろ…)
気にしすぎかな、と思いながらも、しばらく仕事で付けるのは控えようと思うミカゲであった。
*十字の切り方は自分の側から見て北南西東(カトリック)と北南東西(東方教会)の二種類があるようです。あと、西北南東は、西宮北口駅南東改札口の略であり、一切関係ありません。