幼馴染のことを思い浮かべながらしばらく途方に暮れていた亀夫は、
諦めてペンを走らせると「トモミ」と書いた。
当然、幼馴染である友美の名前を忘れはしないのだが、
カタカナで「トモミ」と書いたのはなぜだろう?
転載元: 「カイコ」 作者: 人参 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4922
【解説】
歴史のテストの時間ほど退屈なものはない。
テスト前になると皆必死に年号の語呂合わせを覚えているが、どうも俺はそういうのが得意ではない。
世間では、語呂合わせを極めた人がいい大学に行って将来偉くなれるらしい。世間知らずな俺にはよくわからない理屈だ。
語呂合わせが得意な友美は、東京の大学を目指すと言っている。
真面目な友美のことだから、きっと合格して来年の春にはこの街を出て行ってしまうだろう。
問. 1871年、日本からアメリカ合衆国や
ヨーロッパ諸国に向けて派遣された
使節団のリーダーの名前を答えよ。
あ、俺でもこれは知ってる。「言わない約束、岩倉使節団」
友美が口ずさんでいるのを聞いて、男なのにトモミって変な名前だなって言って。
邪魔しないでって怒られたっけ。
トモミ、岩倉トモミ……
……トモミって漢字でどう書くんだ?
【要約解説】
日本史のテストを受けている亀夫は、幼馴染の名前「友美」と関連付けて覚えていた人物名を思い出したが、漢字表記がわからなかったのでカタカナで書いた。