この問題はノンフィクションです。ggったらすぐに答えがわかってしまうので、既に知っている方はROMっていただけるようお願いいたします。
弱肉強食のサバンナに生息している鳥、ダチョウ。
鳥ではあるが、飛ぶことはできず、強靭な脚で駆け回り生きている。彼らは世界最大の鳥類であり、その卵もまた世界最大である。
そんなダチョウだが、繁殖期になると、オス同士・メス同士で激しく争う。争いに勝ったオスのダチョウは縄張りを持ち、自分だけがメスと交尾する権利を得る。自分の縄張りの中に穴を掘って巣を作り、そこにメスに卵を産ませる。
一方、メスのダチョウは、争いに勝ったメスだけが卵を産める…わけではなく、争いに負けたメスのダチョウたちもそれぞれ卵を産むことができる。
いったいなぜメスのダチョウたちは争うのだろうか。
転載元: 「【リアルスープ】ダチョウのスープ【非・要知識問題】」 作者: ルイロペ象 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/456
弱肉強食のサバンナ。ライオンやヒョウなどの大型肉食獣だけでなく、小型動物もまた、激しい生存競争が繰り広げられている。
硬い殻をもつダチョウの卵も例外ではなく、ハイエナ、ハゲワシ、ジャッカル、ヒヒ、ニシキヘビなど多くの動物に狙われる。
さらにサバンナの土地には木はまばらに生えているだけで、ダチョウが登れるような木はもちろん、そもそもダチョウは木に登ることができない。平地に窪みを作っただけの巣はとても危険である。
争いに勝ったメスのダチョウは一匹だけでメスたちが産んだ卵を全て温める。
一生懸命卵を外敵から守りはするが、ずっと温め続けるわけにはいかず、食事などの際にはその場を離れなければならなくなり、留守中にどうしても卵を狙われてしまう。
そこで、卵を温めるメスは自分の卵を巣の中央に、他のメスの卵を巣の外側に並べ換える。そうすると、外側にあるほかのメスの卵が外敵に食べられ、内側にある自分の卵を守ることができる。
一見損な役柄に見えるが、他の卵を犠牲に自分の卵を守ることができることが、争いに勝ったメスの特権なのである。