「あ〜…恋、したいなぁー…。」
ひまりはそうぼやく。ひまりは、成績優秀、容姿端麗、家柄、性格、体力…全てにおいて非の打ち所がない子だ。ただ彼女も、勉強と部活だけの生活にはもう飽き飽き。時には、せめて一回は、少女漫画で見たようなデートをしてみたいものなのである。
そんなひまりが一目惚れをした。一つ上の先輩である。彼女は、せめて友達になりたいと、先輩と距離を近づけるためできる限りのことを尽くした。話しかけたり、チョコをあげたり…。
「僕と、付き合ってくれませんか。」ある日、先輩はひまりに告白をした。アプローチが功を奏したのだ。しかし、先輩と両想いだったことに気づかなかったひまりは…「ちょっと待ってて欲しい。」そう涙を呑んで答えた。折角のチャンスを無駄にしたのだ。
それ以降ひまりは夜遊びをし始めたのだが、いったい何故か。
転載元: 「青春モード」 作者: Duffy (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/4151
レールに乗った人生はもう嫌だ。
ひまりは何もかもが決められている人生を送られている。専属の家庭教師がついて勉学に苦労しないのは良いことだが…彼女には既に決められている相手がいる。
それがもうすっごい正確悪くて。女をアクセサリーみたいに扱いやがって。あいつまじでなんなんだよ。一生彼女できないだろ。
ただ、向こうも御曹司である。親父は彼女を嫁がせたくて手一杯だった。
告白を受けたひまりは、涙を流してこう答えた。「ごめんね。私には、結婚しなければいけない相手がいるの。でも…大丈夫。もう少し待ってくれる?」
彼女は夜遊びを始めた。家に遅く帰り始めた。「将来の義娘の生活が、本当は乱れている。」そんなことを相手方、御曹司の親が許すはずがなかった。結局結婚は破談となったのである。
どうしてこんなことをするのか?父が聞くと彼女はこう返した。
「私、恋がしたい。みんなと同じように、好きな人と、デートに行ったり、日常を共有して…好きな人と、愛し合いたいんだ。」
【解答】家柄上決定された結婚話を破談にするため。