ここはそそん荘。
3号室の住人の離小島君が、
4号室の住人の女性が深夜に殺された
という話を5号室の住人の田中に話した。
そういえば深夜に悲鳴が聴こえたが、それが殺された女性のものだったのかと納得した田中。
そして今まで会ったことのなかったお隣さんに対して腹が立った。
一体なぜ?
PS.tsunaさん 田中のもう1人のお隣さんである6号室の住人の六本木さんは当問題には関係ありません。
転載元: 「そそん荘の殺人」 作者: ダニー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3985
「お?」
「あ」
「はじめまして」
「はじめまして。3号室の離小島です」
「…えっと、となりの田中です。よろしくです」
「5号室ですよね?」
「あ、はい。ここです、はい」
「実はここ、元は4号室」
「はい?」
「この部屋、4号室だったんですよ」
「え?僕が住んでいるここ…ですか?」
「そうそう。もともと4って数字が縁起が悪いから4号室がないアパートとかありますけど、このそそん荘は4号室があったんです」
「は、はあ」
「人がね、死んだんですよ」
「え? し?」
「そう2年前です。深夜に若い女性が…数十カ所、刃物で刺されて絶命したそうですよ」
「え…え?」
「その件があって、4号室が縁起が悪いってことで、5号室に変わったの。プレートだけ変えて」
「え? じゃ、ここは、元は4号室だったってこと?ですか?」
「そう言ったじゃん。田中さんは殺人事件があった部屋に住んでる訳よ」
(そうか…深夜にリビングからなんか女性の悲鳴らしき声が聞こえるなあとは思ってたけど、2年前に殺された人の…ヒエェェェェ…)
「・・・・・・さん、田中さん!」
「…わっ!は、はい!ななな…何でしょう?」
「呪われないように祈ってますね。ヒッヒッヒ」
(初対面の人にする話か!コイツ完全に頭おかしいぞ!)
田中は離小島君に軽い殺意を抱いた。