ある寒い日の朝。久々に自宅に帰ってきたカメコは瞬時に空き巣が入ったことを理解した。
破られた窓ガラス、散乱した荷物。最悪なことに、衣服類まで荒らされているようだ。
机の上には犯人が優雅にティータイムを過ごしたのか、冷え切った飲みかけの紅茶が半分程度残っている。
ここぞという時に楽しみに残していたフルーツティーを飲まれてしまったことにショックを覚えつつ、他に盗られたものは無いかを探ろうとしたカメコであったが、とりあえず暖炉に火を灯そうとするや否や、突然部屋を飛び出していったのは何故?
転載元: 「紅茶の代わりにコーヒーを」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3816
カメコの住んでいるのは暖炉が設置されるほど寒い地域。
そして今は朝。もしこの夜のうちから放置されていた紅茶であったなら、間違いなく凍っているはずだ。
しかし、まだ紅茶が凍っていなかったため、犯人はつい先程まで、いやもしかしたらまだ部屋にいるかもしれないことに気が付いたのだ。