タートル博士は大学内でも有名な博士であった。
才能にあふれ、様々な問題を解いて見せた。
またプライドが高く、見栄っ張りであった。
例えば数学オリンピックで満点を取った時など
本人は浮かれてSNSで拡散しまくり、自慢していた。
しかし、自慢するほどの才能があったため、好感度は悪くなかった。
この時は皆に称賛され、天にも昇る気持ちであった。
そして、この日の朝、徹夜明けのタートル博士は史上最も難しく未解決の問題を遂に解いた。
問題を解く課程は全て文書化しており、この難問を解いた第一人者として栄光を勝ち取る筈であった。
しかし、、博士はその日、解いた事を誰にも言うことなく、SNSもやらず、
解答もしかるべき研究機関に提出をしなかった。
同じ日の夕方、ライバルの科学者トータス博士がちょうどこの難問を解いて即時公表したために
トータス博士が脚光を浴びる事となってしまった。
タートル博士は己の言動を省みて、大変悔やんだという。
一体なぜタートル博士は史上最大の難問を解いた事を公表しなかったのだろうか??
理由をお答えください。
転載元: 「【闇常駐】数学者タートル博士の悲運」 作者: qoop (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3800
【解答】
この日は4月1日であった。
プライドが高く、見栄っ張りなタートル博士は、本日公表したら
どうせエイプリールフールだ、と皆からバカにされると思い、明日に公表することにした。
しかし、その日の夕方にトータス博士が解答を公にしたことで、史上難問の解答者はトータス博士になってしまった。
トータス博士は、笑われても何とかして認めてもらいたいという思いで解答を「公開」し、
タートル博士は、バカにされたくない己の見栄っ張りな性格とプライドの高さに「後悔」したという・・・
(おしまい)