【生まれ変わりますか？オマージュ】いのちの猫

満天の星の下、自らの死期が迫っているのを感じていたカメコ。彼女は傷だらけの仔猫が横たわっているのを見ると

「もしも私が死んでしまったら、猫になりたい」

と願い、目を閉じた。
一体なぜ？

双葉さんの問題文のオマージュです。

【要点】
とどめを刺す瞬間が直視できなかったから

【解説】
カメコが遭難し、無人島に漂着してから数日が経っていた。
強い飢餓感に苛まれながら食料を探していると、傷だらけの仔猫が横たわっているのを発見した。思わずゴクリと唾を飲む。仔猫にはまだ息があるようだ。数瞬の葛藤ののち、転がっていた大きめの尖った石を手に取り仔猫に近付く。石を振り上げ、荒い深呼吸を数度繰り返す。
「もしも私が死んでしまったら、猫に（食べられてその血肉に）なりたい」と願い、その瞬間を直視しないように目を閉じながら石を振り下ろし……