今人気絶頂の女優鼠屋敷さんがヒロインを演じることになった映画「ミライノート」の撮影が始まった。
ヒロイン演じる鼠屋敷さんが古本屋で一冊の本を手に取る。
それは「ミライノート」
その本にはヒロインのこれから起こることが書かれていた。
ピアノコンクールでの敗北
恋人になる男性との出会い
最愛の母の死
「ミライノート」に書かれているこれらの出来事にヒロインがどう立ち向かうのか。
監督は「ミライノート」を手に取る鼠屋敷さんを見て、
彼女の女優としての未来が心配になった。
一体なぜ?
転載元: 「ミライノート」 作者: ダニー (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3733
「ミライノート」の撮影が始まったのだが、ヒロイン役の鼠屋敷さんは
映画の元となった小説「ミライノート」をまだ読んでなかった。
「もう20回は読みました!大好きな原作のヒロインを演じることができて幸せです!」
全く読んでないけど、さも読んだような顔で記者のインタビューに答えている。
流石にそろそろ読んどいた方がいいかと思って近所の古本屋で「ミライノート」を探す。
あったあった。超汚いけど一冊100円。これでいい。
「ミライノート」はピアニストを目指す女の子のお話だ。
ピアノコンクールでの敗北
恋人になる男性との出会い
最愛の母の死
さまざまな出来事を乗り越えてヒロインが成長していく、そんな物語。
「へー、ピアニストの話なんだー。へー」
そんな独り言を呟きながら古本屋を出てくる鼠屋敷さんを見つめる男。
今回の映画の監督である。
古本屋に入る鼠屋敷さんを見かけて、話しかけようと思った時に
彼女の行動が気になって、声をかけず見守っていたのだった。
(映画がクランクインしたのに原作読んでない⁉︎ しかも古本屋で買うか⁉︎)
あまりの意識の低さに監督は彼女の女優としての未来が心配になった。