以下の文章は、ある有名な物語をGoTo_Labelが翻案したものの冒頭部分である。
元となった物語は何かを当てよ。
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白龍は神の使いであり、世に幸いをもたらすものとされている。
この国では龍は数十年に一度姿を現す。
翡翠(ひすい)のような緑の鱗を輝かせながら空を駆け、雨を降らし雷を呼ぶ。神獣として恐れと敬いの対象になっている。
しかし白龍が現れるのは千年に一度。
その姿は玉(ぎょく)のごとくなめらかな白に輝く。
白龍が現れたとき、国は栄え、人々の生活は安らかとなり、病は癒える。
よって人々はひれ伏して白龍を拝み、神の使いと呼ぶ。
龍たちは仙界に住まうのを常とし、ときとして人界に姿を現す。
龍は仙界の地中で生を受け、地の岩を割って産まれる。それに対し、白龍は仙界の白い霧の中から産まれる。
そして今日。千年ぶりに仙界に白龍が生まれ落ちた。人々の苦しみをやわらげ安んじるために。
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質問数の制限なし。
物語のタイトルに関わる質問(使っている文字など)は禁止とします。
もちろん別解は多々あるでしょうが、出題者の意図したものを正解とします。
転載元: 「白龍」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3715
龍たち「なんだ、この見慣れぬ姿の龍は?」
己を囲み、不審の目を注ぐ龍たちに、産まれたばかりの白龍は恐れおののく。
龍たちは口々に言う。
「体つきも小さい。弱弱しいばかりではないか」
「なぜこのような者が生まれ落ちたか」
「まるで白蛇のようだ」
白龍は龍たちの不審、異端視、はては同情に囲まれて育つ。
長い年月。もはやいたたまれず、仙界を出ていくことを決意する日まで。
逃げるように仙界を出るも、行く場所を知らぬ白龍はいつしか人界にさまよい出る。
心ここにあらぬまま千も雲を抜けてから、ようやく白龍は気づく。
はるか下の地からかすかに響く声に。
白龍は目を凝らす。
あれは何か。
大声を出して自分を指さす者たちは。
ひざまづき、自分を一心に拝んでいる。涙を流している。
あれは何か。
自分を讃え、感謝しているのか?
【正解】
みにくいアヒルの子