尻尾と角の生えたカメオがとても強かったので、その日の彼の夕食は焼肉になった。どういうことだろう?
転載元: 「カルビ記念日」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3712
カメオが道を歩いていると、道端に財布が落ちていた。拾ってみると、中には一万円札が入っている。
その瞬間。カメオの脳内に、変な格好をした二人の自分が登場した。
一人は白衣に身を包み、頭の上には光る輪っかが、背中には白い羽が生えている。
一人は全身が黒く、角と尻尾を生やし、槍を持っている。
そう、天使と悪魔である。
悪魔カメオが語りかけてきた。
『おいカメオ。もってっちまえよ。誰も見てないだろ?どうせバレやしないって。それに財布なんて落とした方が悪いんだぞ。外国じゃ普通は帰ってこないからな』
次に、天使カメオが語りかけてきた。
『ねえカメ』
カメオは財布をしまって歩き出した。この臨時収入はありがたく使わせてもらおう。そうだ。今日の夕食は豪華に焼き肉なんてどうだろう。うん。それが良い。
全く悩むことも無く財布を盗んだカメオ。彼の心に住まう悪魔はあまりに強すぎたようだ。