すみねこは女の子と出会った。
あるきっかけで仲良くなり、
女の子を好きになったので、
ある日告白をした。
女の子の話を聞いた瞬間、
すみねこは絶望して逃げた。
なんでだろう。
【参加条件;女の子の名前(解説で使わせて頂きます。)】
転載元: 「すみねこと女の子」 作者: すみねこ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3535
※グロ無いが事件注意。
すみねこは女の子と出会う。
その子はすみねこのかつての飼い主の女の子に
とても良く似ていた。
事件で亡くなってしまった女の子が恋しくなってしまって、
思わずその子に話しかけた。
それがきっかけで仲良くなった。
しかし、女の子はすみねこの過去を知らない。
いつしかすみねこはその子の純粋さを見て、
自分がいかに汚れてしまったのかを
感じるようになった。
『ボクは【人間】ジャナイ…。
どうしたらイイんだろう?』
すみねこはある日あるレストランで
男に相談した。
男が好きなそのレストランは、
ウミガメという亀を使ったスープが
絶品だと言うが、味覚のないすみねこには
関係が無かった。
「話せば良いんじゃない?
案外受け入れてくれるかもよ?」
その男は雑に答えた。
それが出来たらそれほど簡単なことはない、
そう思いつつも男の言っている事を信じて、
女の子に話す決意をした。
女の子に話した時、彼女は驚いていた。
と、同時に悲しい顔をした。
【人間】じゃなかったことに
ショックを受けていると思っていた。
「ごめん…。」
また、捨てられるのかな。
そう思って覚悟した時。
「私のお父さんがやったのかもしれない。」
『え?』
今度はすみねこが驚く番だ。
彼女のお父さんはまさかの
あの事件を起こした犯人だった。
ショックだ。
犯人はのうのうと生きた上に
家族までいた事。
彼女は最近になって父が殺人犯だと
知った事。
そして、
すみねこが人間になって初めての恋の相手が
1番憎み続けた相手の娘だという事。
「わたしのお父さんが、
ごめんなさい。
本当に、こんな事になってるなんて。
ごめんなさい。」
彼女は顔面蒼白で、
ひたすら泣いて謝り続けた。
どうしたらイイのか、
ワカラナカッタ。
いや、
ワカリたくなかった。
『ごめん、
チョット帰る。』
パンクした頭の中で振り絞った言葉を吐いた
すみねこは彼女の前から逃げるように走り出したのだ。