カメオは昔から運動神経が良く、特に長距離走が大得意だった。
しかし、カメオが走るたびに、育ての親であるウミオは暴力をふるう。
ぶたれるのが嫌になったカメオは走るのをやめてひきこもるようになった。
このままではカメオはいずれ死ぬだろう。
ぶたれるままでいれば、死ぬことはなかったのに。
一体どういうことだろうか?
転載元: 「Mのジレンマ」 作者: 生姜蜂蜜漬け (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3447
カメオは競走馬。両親は共に数々の賞を総なめにしてきたサラブレッドだ。
牧場主で騎手でもあるウミオに大事に大事に育てられてきた。
ウミオの期待通り、カメオはレースでその才能を発揮し始める。
しかし、ウミオには乗馬をするうえでの悪癖が1つあった。
功を焦るあまり、馬に鞭をふるい過ぎてしまうのだ。
鞭で打たれることがカメオにはストレスとなり、段々成績が落ちていく。
ついには、カメオはレース自体を拒絶するようになり、馬小屋に引きこもるようになった。
競走馬の世界は過酷である。勝てない馬を養う経済力はウミオにはない。
ウミオは、己の不甲斐なさと避けられない選択に苦しむのだった。