カメオはウミオと1つのサイコロを使って命がけの博打をしていた。
ウミオがサイコロの目を予測し、カメオがサイコロを振って当たるかどうかというものである。カメオには自信があった。しかしウミオにも自信があった。
ウミオはこの賭けに見事勝ち、カメオを驚愕させたのだが、どうやったのだろう?
転載元: 「一発勝負は、実力頼み」 作者: dyty (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3081
ウミオ「…7だ」
カメオ「!?…なんだと?」
カメオは面食らった。どこを見てもサイコロに7などという目はない。予想外の宣言だったが、しかしカメオはだんだんと冷静になってきた。なるほど、俺がダイスに仕込みを入れていると感づいて、やけになったのだな?そうとも、俺のダイスは重りのせいで「4」しか出さないのだ。要はお前が「死」ぬってことさ!
そうして不敵な笑みとともに賽は投げられた。全ては運命に託された。
否、託されたかに見えた。
ダイスが地に落ちたその刹那、ウミオは渾身の力をもって、ダイスに拳を振り下ろしたのだ!ダイスの出した「4」の目に亀裂が走ると、ビキッと不気味な音を立て、ダイスは真っ二つになった。出た目は…「1」と「6」だ。まぎれもなく「7」である。
ウミオ「…中に仕込みたぁ、大方そんなことだろうと思ったが。悪いな、ダイスを壊すなとは言われなかったのでね。そっちの目は三途の渡し賃と思って取っておきな。」
唖然とするカメオに向かってウミオは静かに引き金を引いた。