太郎君は黒船を見て驚愕した。
そしてすぐに死んだ。
何故?
転載元: 「嘉永六年、夏」 作者: tomo (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/3080
竜宮城から帰ってきた浦島太郎。海辺に上がってすぐ目に付いたのは、見たことも無い巨大な黒い塊だった。
それは、嘉永6年現在、横浜の浦賀を訪れていたペリー率いる黒船だった。
しかし浦島太郎にはそんなことは理解できなかった。ただ、自分が竜宮城で過ごすうちに、世界は自分の想像も付かないほどの変貌を遂げてしまったということだけは理解できた。
そして彼は玉手箱を開ける。
老人になった彼に、寿命と呼べるほどの時間は、もう残されていなかった。
Presented by ウミガメのスープ村