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願望、ケツイ、そして断念。

[ウミガメのスープ]

カメコは幼なじみのウミオに思いを寄せており、将来の結婚まで考えていた。
しばらく離れ離れになっていたが、久々に逢ってウミオの家でお茶を出された時、
ウミオが独り身であることを知ったカメコはウミオとの結婚を諦めた。

なぜ?


出題者:
出題時間: 2019年2月8日 12:40
解決時間: 2019年2月8日 19:30
© 2019 コウCHA 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「願望、ケツイ、そして断念。」 作者: コウCHA (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2895
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カメコにはウミコという幼なじみの親友がいた。
カメコ、ウミコ、ウミオの3人で共に遊び、成長し、いつしか親友ながらもウミオを狙う恋のライバルにまで発展した。

恋の競争を勝ち抜いたのはウミコだった。
カメコは親友として2人を祝福し、自ら県外に出て、叶わぬ恋を綺麗さっぱり諦めようと仕事に没頭した。

数年後、ウミコは交通事故で亡くなった。

ウミコの葬儀に参列し、ウミオと共に、親友との永遠の別れに涙を流した。

それから1年後、カメコはウミコの一周忌法要に参加するため地元に戻った。
  (もしかしたら、ウミコの代わりになって、ウミオと一緒になれるかもしれない)
そんな思いを抱きながら。

久々に会ったウミオは、見た目は少々やつれている感じだったが、元気そうだった。
カメコはウミコの遺影に手を合わせた後、ウミオと昔話をすることにした。
ウミオがお茶を淹れた湯飲みを利き手の左手でカメコに差し出した時、カメコはウミオの左薬指に指輪が付いている事に気付いた。
カメコは(まさか別の人と再婚を!?)と思い、恐る恐るウミオに確認をしてみると、
ウミコが亡くなってからずっと一人だと答えた。
その答えを聞いたカメコは、私がウミコの代わりになる余地なんて無かったんだなと、ウミオとの結婚を諦めたという。

車に戻ったカメコは、二度とウミオと一緒になれない悲しさと、ウミコが亡くなった事でウミコの代わりになれると一瞬でも思った自分の愚かさを嘆き、咽び泣いたのだった。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy