セリヌンティウスの処刑前にシラクスへ到着したメロス。
しかし警吏に邪魔をされてしまい、日没までに処刑場へ辿り着くことができなかった。
けれども、こうした妨害は暴君ディオニスにとって全く予想外であったという。
一体なぜメロスは、かくの如き非道な仕打ちを受ける羽目になったのだろう?
転載元: 「いじわるはやメロス」 作者: アシカ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/255
疲労困憊、満身創痍でシラクスに到着したメロス。
幸い、約束の時間にはまだ一刻の猶予がある。
最後の力を振り絞り走ろうとしたメロスの目の前に、偶然うら若き純情の乙女が通りかかった。
「きゃーーー!!変態よ!!」
そう、メロスは道中に色々あったので、服を身につけていなかったのだ。
ひどく赤面した勇者は、これ以上誤解を招かないよう、彼女が手にしていた緋のマントを拝借しようとした。
「ギャーーー!!!」
悲鳴を聞いて駆けつけた巡邏の警吏は、ぜえぜえと声を荒げながら少女に襲いかかろうとする変態を目撃した。
「へ、変態だ!引っ捕らえろ!」
「やめろ、私は変態ではない!友人が待っているのだ!HA⭐︎NA⭐︎SE!」
こうして彼らと揉み合いになったメロスは、日没までに友人の元へ辿り着くことはできなかった。
なお、騒ぎを聞きつけたディオニスが処刑前に様子を見にきて、メロスが約束を守ったことに感動して全裸になったため、彼らの諸々の罪は赦されたのだった。国王万歳。