摩天楼

シンディ国で、世界最高の高さを誇るビル｢シンディタワー｣の建設が決まった。

しかし、地域住民からは「景観が変わる」｢日当たりが悪くなる｣などといった理由から建設反対の声が上がり、反対運動が行われた。

さて、この反対運動にシンディ国外に住むカメオが参加したのだが一体なぜだろう？

現在、世界最高の高さを誇るビルはラテシン国にある｢ラテシンタワー｣だ。

カメオはこのラテシンタワーの近くでレストランを経営しており、世界最高の高さを誇るビルを一目見ようと数多くの観光客が訪れることから、売上は上々であった。



しかし、そんなところに飛び込んできたのがラテシンタワーより279mも高い塔ビル、シンディタワーの建設計画だった。


もしシンディタワーが建設されれば、ラテシンタワー以外に特に観光スポットのないこの地域を訪れる人は減り、売上は間違いなく落ちるだろう。

そう考えたカメオは、シンディタワーの建設反対運動に参加したのだ。