しゅみです

カメオは1人小さな島にいる。
遭難して早1か月。船も飛行機も全く通らない。
飲み水は何とか確保できたものの、食料が乏しく状況は厳しかった。
そんな中、3時間かけてやっと釣った魚を、彼は海に返してしまった。
丸1日何も食べておらず、今すぐにでも腹を満たしたいと思っているのに。

何故？

カメオが釣ったのは、一口で丸呑みできそうな小魚だった。
食べたところで空腹は収まりそうにない。

そこでカメオは、小魚を針に仕掛け直して、再び海に放った。
小魚を餌にして、より大きな魚を釣り上げるのだ。

釣れるのを待つ間、カメオはたまたま取れたリンゴで飢えをしのぐ。
後で種を植えてみようか。