カメコの隣の家にすむウミオ・ウミコ夫婦の元に念願の赤ちゃんが産まれた。
ウミオたちはよほど嬉しかったらしく踊るように喜んでいて、カメコの家にも元気な泣き声と、それを優しくあやす夫婦の声が聞こえ微笑ましく思っていた。
ところが、最近になって赤ちゃんの姿をパッタリと見なくなってしまった。
しかも、ウミオたちはそれがさも当然のことかのように、平然と暮らしているという。
いったいどうしてしまったのだろうか。
転載元: 「幸福の産声」 作者: エルナト (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2409
「あら、こんにちは、ウミ介くん。いくつになったのかな?」
「みっつ!!」
カメコが声をかけると、幼い少年は得意げに指を三本立てて答えてみせた。
ウミオとウミコに片手ずつ手を繋がれながら、今日はどうやらお出かけらしい。
幸せを絵に描いたような家族の姿を見て、カメコはまるで自分のことのように嬉しくなった。
***答え***
赤ちゃんと呼べる年齢ではなくなったから。