ワタシは、親友に招かれたので、張り切って手土産にシュークリームを作って会いに行った。そのシュークリームは前に親友に誉められた自信作だった。
話に花が咲いて忘れていたけど、手土産に持ってきた、シュークリームを出すと、すごく喜んでくれて、両親とも一緒に食べた。
気がつくと帰ろうと思っていた時間は過ぎていた。親友の両親が、泊まっていくことを勧めてくれたので、泊まることにした。
翌日は親友とその両親とお出掛けをした。
ワタシは昨日のシュークリーム、美味しかったか聞くと、両親が泣き出した。
いったいなぜ?
転載元: 「ワタシと親友」 作者: 愛深 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2264
親友は癌だった。ホスピスで療養生活中で、もう命の時間はおわりに迫っている中、ワタシに会いたいと言ってくれた。
食事も喉を通らなかったはずなのに、シュークリームは食べてくれた。
病院に泊まった翌日、親友は亡くなった。
亡き親友と両親の好意で一緒に斎場へ向かった。
亡き親友に、シュークリーム美味しかったのか、独り言のように呟くと、食事を食べることができなかった娘が、食べる姿を見ることができたことを思いだし、涙した