私は生まれてこの方、嫌われ者である。その私が今日は始めて本屋という所に行く事にした。
私「すみません。これは年齢制限のある本ですか?」
店員「えっ、いいえ、、、、子供向けの絵本ですが、、有名なのに知らないんですか?」
私は立ち読みを済まして、自宅へ帰った後自殺した。
何故でしょう?
転載元: 「スープde物語」 作者: パイナップル (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2256
私は狼。生まれてから今まで、人に避けられていきてきた。外に出ると自分は何もしないのに「キャー」とか「あっちへ行け!」と言われるばかりで家に閉じこもっていた。そんな私は今日生まれて始めて本屋という所に行ってみようと思う。やっぱり何か行動しないと自分は変えられないんだ!本屋へ到着、いつも通り店員が蔑むような目でこっちを見てくる。いつもの事なので気にせずに一つの本を手に取った。
「グリム童話、、、、?変な名前だな」ペラペラと読み進める私、だがその顔は徐々に青ざめていった。
「っなんだこれは?狼が悪者の絵本ばかりじゃないか。赤ずきん、狼と七ひきの子やぎ、しかも最後には狼が悲惨な死を遂げている。」
どうせ大人が遊びで作ったものだろうと狼は店員に聞いた。すると返ってきた言葉は「子供向け」そして「有名」。つまり子供の頃から狼=悪者というイメージが人間には備えられているので狼と人間が分かり合える日は永遠に来ないという事だ。真実を知って絶望した狼はその後自宅で自殺した。