ダ・ヴィンチの絵(レプリカだが)を飾り、ベートーベンの交響曲が流れる部屋で、シェイクスピアの戯曲を読む男は、「俺がこうしているのを見たら、ダ・ヴィンチも、ベートーベンも、シェイクスピアも感無量だろうね」と思いながら紅茶をすすっている。
男がそう思う理由はいったいなんだろう。
転載元: 「傲慢な男の優雅な午後」 作者: GoTo_Label (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2219
男は人類最後の一人。朽ちかけたシェルターの中で読書をしている。
人類文明の終幕にあたって、最後の人間が自分の作品を鑑賞している姿を見たら、芸術家たちもたしかに深い感慨にとらわれるだろう。もちろん、悲しみやむなしさが大部分だろうが……