休日に友人のカメコ、ウミオとテニスをしに来たラテオ。
3人は学生時代に一緒に講義を受けていた仲であり、今でも親交が続いている。
さて、テニス場で貸し出されたラケットは2本しかなかったため、
ウミオの提案でまず2人がコートに入り、
5点先取で負けた方が交代とすることになった。
まずコートに入ったのはラテオとウミオ。
接戦の末、先に5点を取られたのはラテオだった。
そのためラテオがカメコと交代することになったのだが、
ラテオはカメコにラケットを渡すか渡さないかのうちに
「次に5点先取するのは彼女かもしれない」
と予感した。
結局その予感は的中するのだが、一体なぜそのように思ったのだろう?
転載元: 「新米探偵ラテオ 第2話」 作者: 人参 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/2067
ラケットを受け取ろうとカメコが差し出したのは右手だった。
学生時代に一緒に講義を受けていたラテオは、
カメコのペンを持つ手が左手であると知っている。
学生の頃は「肘が当たるから」とよく左端の席に座っていたものだ。
そのカメコが利き手ではない右手でラケットを握るということは、
過去に右手でテニスをプレイしていた可能性が高い。
このことからカメコがテニス経験者だと推測したラテオは、
テニス未経験の自分と大して実力の変わらないウミオよりもテニスが強いだろう、
と考えたのだ。
その推測通りガチガチのテニス経験者だったカメコに2人が代わる代わる
ボコられ続けたのは言うまでもない。