0から9までの数を『法則』に従って分類すると、以下のようになりました。
Aグループ:0、2、4、6、8
Bグループ:1、3、5、7、9
同じ『法則』で0から99までの数を分類した時は、どのような結果になるでしょうか?
Aグループに分類される数をすべて書きましょう。
この問題に取り組んだ男は、解答欄に0だけを書いて手を止め、考えこんでいたが、とうとうそれ以上文字を書くことはなかった。
時間も解答欄のスペースも充分あったのに、何故だろう?
転載元: 「偶に奇しきことあり」 作者: 一寸先師 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1957
Aグループに分類される数が、0だけだとわかったから。
『法則』について
範囲内のすべての数詞を英語表記で書き並べて、複数の数詞の綴りに登場するアルファベットを消去した時、アルファベットの残るものがAグループ、残らないものがBグループである。
つまり、範囲内における、その数詞固有のアルファベットの有無で分類している。
範囲が変わると、同じ数でも分類の結果が変わることがある。
★範囲が0~9の場合(赤文字は他の数詞と重複なし)
0:ZERO
1:ONE
2:TWO
3:THREE
4:FOUR
5:FIVE
6:SIX
7:SEVEN
8:EIGHT
9:NINE
各グループが偶数と奇数に分かれたのは、多分単なる偶然である。
★範囲が0~99の場合
1~9は、20以上の数詞に複数回出てくるので、すべてBグループとなる。
10~19は、すべての文字が複数回出てくるか、または上記の1~9の数詞で使われた文字が再登場している。
10:TEN
11:ELEVEN
12:TWELVE
13:THIRTEEN
14:FOURTEEN
15:FIFTEEN
16:SIXTEEN
17:SEVENTEEN
18:EIGHTEEN
19:NINETEEN
20以上の数詞については、例外なく『キリ番(20、30、…90)単独』または『キリ番+1~9』という形のどちらかで表され、キリ番部分も1~9の部分も複数回出てくるので、すべてBグループとなる。
つまり、0の『z』だけが、たった1回使われているアルファベットとして残るので、Aグループは0のみである。
男は、他の数詞に『z』が出てこないことには早々に気づき、まず解答欄に0を書いた。
その後他の数詞について考えたが、結局1~99についてはAグループに分類される数がないとわかり、それ以上答えを書く必要はなかったのである。
もちろんこれは、算数や数学ではなく、英語の問題だった。