いつもなら3分で行ける場所を10分以上かけて行き来するカメオ。
トラブルがあったり誰かに足止めされた訳ではないのだが、なぜ?
(Aspilさんのリサイクルです。)
転載元: 「【蝸牛ますか?リサイクル】ほんたうのさいはひは一體何だらう。」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1671
【要約】
今日で定年退職を迎えるカメオは、最後の日くらいは
ゆっくり景色を見ながら通勤路を歩いてみようと思ったから。
【お話】
ラテシン商事に勤めるカメオは定年退職間近。今日は最後の出勤日でした。
「高度経済成長の余韻冷めやらぬ頃に入社して40年。思えば遠くに来たもんだ。」
そんな感傷に捕われたカメオは、今日くらいは普段より早く家を出て
駅から会社までの道を眼をのんびり歩いて眼に焼きつけようじゃないか、
そんな気まぐれを起こしたのでした。
「いつもは一分一秒に追われて、ろくに景色を見ることもなかったなあ。」
そんなカメオの眼に映ったのは、普段は気にも留めなかった世界の営みでした。
アスファルトの隙間からタンポポが顔を出している。
駐車場では猫たちが集会を開いている。にゃー。
通学途中の中学生かな。これからの未来を担う良い顔をしている。
コンビニ寄ってみよう。通勤途中の買い食いってとっても素敵。
40年も通っていた道なのに、こんなことにも気付かなかった自分にカメオは愕然としました。
ひょっとしたら、人生における本当の幸いって、すぐそばにあるものかもしれないなあ。
そんな感傷に浸るカメオ、60歳の春でした。
―――――――
とまあ、そんなことをSNSで呟いたら
「厨二病乙。45年前に卒業して、どうぞ。」「おっさんテラキモスwwww」「謎ポエムはチラ裏へ。」
とかそれ系のワードで大荒れだったのはまた別のお話。