カメオに「ひとり暮らし?」と聞かれて、新手のナンパと勘違いした、ちょっぴり自意識過剰なカメコ。
「私、彼氏いますから!」と嘘をついたが、その夜ベッドの上でそのことを激しく後悔した。
どうしてだろう?
転載元: 「百戦錬磨」 作者: 由布院 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1553
「ところで、カメコさんは一人暮らしですか?」
「え……私、彼氏いますから!」
「そうですか。それでは湿布のお薬出しておきますね。寝る前に使って下さい。
では、また1週間後にいらしてくださいね。」
(え……それだけ?)
カメコは拍子抜けした。てっきりナンパだと思ったのに、全然深追いしてこないのねと。
では、なぜあんな質問をしたのだろう?不思議に思いながらも、病院を後にしたカメコ。
しかしその日の夜、入浴後に薬のパッケージを開けたときになって、その理由を悟った。
カメコの患部は背中。
湿布薬を貼ろうにも、背中は見えない上、手も無理して伸ばしてギリギリといったところ。
何度も捩じれてグニャグニャになった湿布と、筋を違えて赤くなった手首を見ながら、
カメコはベッドの上で、あの時の嘘を激しく後悔するのだった。
簡易解説:カメオは医者。
カメコが一人暮らしではないと理解したカメオは、一人で貼るのが難しい湿布薬を処方した。