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hiccup

[ウミガメのスープ]

イチカはメイが咳をしているのだと知りながら、しゃっくりをしているのかと思った、と嘘をついた。
イチカが冗談を言っておちゃらけるタイプではないとしたら、何故こんな嘘をついたのだろう?


出題者:
出題時間: 2018年4月25日 1:01
解決時間: 2018年4月25日 1:33
© 2018 逆立ち卵 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「hiccup」 作者: 逆立ち卵 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1233
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感情を表に出さない優等生の壱花と、天真爛漫で声の大きい芽伊。対称的な二人がどうして常に一緒にいるのか、級友たちはいつも首を傾げている。
二人は今日も一緒に下校している。喋りかけるのは専ら芽伊の方だ。
「ねえねえ、世界一長い長袖って、ごほっ、どれくらいの長さか、ごほっ、知ってる?」
「さあ……」
「私も知らなーい、ごほっ」
「……なんなのよ」
はたから見れば何が楽しいのかわからないが、当人達はこれで良いらしい。
壁打ちのような会話を続けて、商店街に向かう角を曲がったときだった。
「わっ」
先を行っていた芽伊は驚いて振り返った。叫んだのは壱花だった。
「え、なに、ごほっ、どうしたの?」
「あ……えと……」
壱花は少しの間うつむいた。
しゃっくりを、その、止めてあげようと思って……ほら、さっきからしてるじゃない」
「え、ごほっ、これ? しゃっくりじゃなくて咳だよこれ、ごほっ」
「あらそうだったの、聞き間違いね。気にしないで」
いつもの壱花のテンションに戻っていた。
「もー、変な壱花、ごほっ」
芽伊は再びくるりと向きを変えながら、その目は壱花の頭のすぐ横までせりだした庭木の葉をとらえていた。壱花がさりげなくそれから目をそらそうとしている様子もありありと。
葉っぱの上には大きなカタツムリが乗っていた。
──壱花は昔から、虫が苦手だったな。あの子、自分が驚いたのを誤魔化そうとして……。
本当の壱花を知っているのは自分だけ。その特別感が、芽伊を壱花のもとにとらえて離さないのだ。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy