カメオはカメコに告白をしようとしていた。
しかしそれは、一匹の蝶によって夢のまた夢になったという。
いったい、なぜだろう?
(紅まるさんのリサイクルです。)
転載元: 「【蝶ますか?リサイクル】天使が御触書(ふれ)たよ!」 作者: ZENO (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/1021
今日は海亀中学の卒業式。カメオとカメコは同じ吹奏楽部でカメオは3年生、カメコは2年生でした。
カメコに秘かな想いを寄せていたカメオは、卒業を迎えた今日こそカメコにその想いを告白しようと決意していました。
しかしカメコに告白するきっかけを掴めないまま卒業式も終わり、
残るチャンスは放課後に開催される、吹奏楽部の卒業お祝い会だけとなりました。
「『好きだ、付き合って欲しい。』・・・うーん、真っ向勝負だけど普通すぎるなあ。
『君のクラリネットにクラリと来ちゃったよ!』・・・いや、ないわー。」
告白の言葉をあれこれ思索しながらカメオが会場である音楽室に向かうと、
入口にウェルカムボードが置かれていました。
参加者が色紙にメッセージを書いて、写真とかと一緒にコルクボードに貼り付けるようなアレです。
そこには「先輩方、卒業おめでとう!」の文字や夏の吹奏楽大会の写真など微笑ましいデコレーションが並んでいましたが、
ふと、その中の、蝶の形をした色紙がカメオの目に留まりました。
その色紙にはこんなメッセージが書かれていたのです。
「ウミオ先輩のクラリネット、好きでした。クラリと来ちゃいました!☆(ゝω・)vキャピ byカメコ」
そのメッセージを見た瞬間、カメオは自分が失恋したことを悟ったのでした。
あと「カメコ、そのネタはないわー。」と。