【蛇ますか？リサイクル】confusione fuori e dentro di me

「蛇が脱皮するように、今年は新しい自分にチャレンジしませんか？なりたい自分になるために、Chatte Blancheが全力でお手伝いいたします！」

自身がオーナーを務めるセレクトショップ、"Chatte Blanche"のウェブサイトでにっこりと微笑む、ファッショニスタ・カメコ。
背後には、商品である洋服や靴が美しく陳列されている。

「どーぉ？その写真。雑誌の取材で知り合ったカメラマンさんにお願いして撮ってもらったの！」

「うん、すごく綺麗だよ…でもさ、『お家で脱皮した分』はそのままなんだね」そう言って夫のラティーオが軽くため息をつく。

部屋には「脱ぎ捨てたままの」お洋服がたくさん散乱している。
まるで脱皮した後の蛇の皮のようだ。

「１日１着しか服は着ないはずなのに、どうしてこんなに服が出てるの…？」

「ほら　行く直前までコーデが決まらなかったり、急に他の服が着たくなることってあるじゃない？…あーっ　そろそろ仕事行かないと。水曜日の閉店日にまとめて片付けるから！とりあえずそのままにしといて！」

「うんわかった。お仕事がんばってね〜」

昔からそうだから今更だけど、なんで商品のお洋服は綺麗に並べられるのに、家ではできないんだろう。
再びため息をついて首を傾げるラティーオであった。