私の特技はマインドリーディングだ。
ある時、上司と電車に乗っていたら、前に男女のカップルが乗っていた。
最初のうちは、何も言わずに仲睦まじく肩を寄せ合っていたカップルだったが、途中から女性の方が急に機嫌を悪くし、ヒートアップして電車を降りて行った。
そして、男性は慌てて彼女の後を追うように織りていった。
その間、男性も女性も一言も口を聞いていない。もちろん、掴み合いの喧嘩などもしていない。
でも、私には大体のことがわかった。
「あーあー 彼女、彼が浮気したと疑っているんですね…彼の方はそれは誤解だって弁明したいみたいですが。」
隣に座っている上司にそう伝えたところ、上司はこう答えた。
「そうだな。先週の金曜日が付き合って1年の記念日だったのに、デートもキャンセルして、連絡もしてこなかったことから疑っているみたいだ。彼の方は仕事が入ったから仕方ないじゃないかと主張しているが、彼女の方はだいたいあなたは普段から他の女の子の方ばっかり見てるとか不満があるみたいだな…」
「…すごいですね。そんなことまでわかるんですか。さすがです。」
上司は、正直言ってマインドリーディングの能力なんてほぼないはずなのだが、なぜだろう??
*この問題は1400問出題記念のお祝い問題です。
普通のウミガメ問題ですが、問題が解決するか、又は30分経過した時点で、自由質問可能!なお祭りコーナーとなります。
冷え込む夜ではありますが、暖かいお部屋でお飲み物やアイスクリームなど楽しみつつ、しばしのんびりかつ賑やかなひとときを過ごしていただければ何よりです♪
問題が解決していない場合、1時間経過後に再び通常の問題形式に戻ります。
ご新規の方も遠慮なくどうぞ!
皆さま、どうぞお楽しみくださいませ!!
転載元: 「【BS・1400問突破記念問題 】onde nadie, nadie pueda oírnos」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10161
*カップルは手話で大喧嘩していたので、手話のできる上司にはその一部始終がわかった。
私は西中神央(にしなか・かみお)。
浦社長の下で秘書をしながら、mioという名前で、占い師をしている。
前職も社長秘書だったので、自分でも適職だと思っている。
「浦社長、手話もお出来になるんですか。」
「あ〜 下積み時代は役に立ちそうなことは勉強したからな…これからは占いもバリアフリーが必要じゃないかと思ってね。」
「確かに。さすがの社長の先見の明です。ところで、占い師としておうかがいしますが、さっきのカップル、どうなったと思います?」
「わからないね。そんな話まではしてなかった。」
「…多分、誤解は解けていると思います。まあ、記念日を忘れるのはどうかと思いますが、浮気の方はシロだったんでしょう。
今頃、用意したお詫びのプレゼントでも渡しているんじゃないですか。
…あ、あそこです。」
ふと駅の柱の陰に目をやると、先ほどのカップルの男性が彼女にジュエリーブランドの小さな赤い紙袋を渡していた。
「おお…さすが西中くん…いや、売れっ子美人占い師mioだな。」
「それはどうも。社長こそ、本当に研究熱心で、素晴らしいです。…それに…」
「あー ところで、来週の火曜日でうちで働いてくれてから1年になるね?」
「あ、そうでしたっけ?」
「今度食事でもどう?」
「えっt」
*こちらの問題の<8月16日のお題>「gattabiancaに今後使ってほしいキャラ」に対する、白石コーソーさんのご提案:「新たに浦社長のストリートに入ってきた若手の女性占い師」からinspireされたキャラです!
え 前回のBSから半年も空いてるの??
特にスランプだったという自覚はなく(いつもながら波はありますが)、リアルのせい(主に仕事とジムw)だと思います。お詫び申し上げます。
いつまで経っても作問は上達しないのだけれど、最近では、「もしかしたら上達したくないのかもしれない」と思うようになってきました。
Perfectionを目指して、今伝えたい思いや今楽しみたいって欲求が失われてしまうのなら、imperfectな自分の方がいい。
そんなウミガメの楽しみ方もありなんじゃないか。
そのぐらいのことを思えるほどには図々しくなってきました。
それでも次は1500問の「出題美魔女」狙い。
少しずつでも努力は重ねていこう。
Cindyを楽しみ、発展させ、支えてくださっている皆さまに心より感謝を込めて。
Sigo pensando en ti.
gattabianca