男 「死んだ人間を写す鏡か・・・世の中には不思議なものがある。」
偶々手に入れ、その存在を誰にも話さず秘密にしていた男。
しかし遂に家族に知られてしまい、男を残し家を出て行ってしまう。
不吉だから、、、という事でなければ、一体どうしてだろう?
転載元: 「死人の鏡(元ネタ有り)」 作者: 立派なうさぎ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10
–2行要約–
鏡を知らない男(※補足参照)が鏡に写る姿を死んだ自分の父親と勘違いしてこっそり毎日語り掛ける。
その行動を見て不審がる、同じく鏡を知らない嫁がそれを覗くと、中には知らない女が。怒って家出。
(長文解説)
むかしむかし、一部の大きな町の商人や上流階級は兎も角、田舎の農民は鏡など知らない頃の話。
生まれた時に母親を亡くし、男手一つで育ててくれた父も幼少期に亡くした男。
それでも誠実で働き者と評判の立派な大人に育ち、今では美しい嫁と赤ん坊にも恵まれた。
田舎生まれ田舎育ちのこの男、赤ん坊のためおふだを買いに生まれて初めて町に出る。
その帰り、偶々とある店先にあった商品の鏡に目が行き覗き込む。
そして子供の頃亡くした優しい父親そっくりに成長した鏡に写る自分の姿を見た男。
男 「あれ、死んだ親父がこんなところに。ご主人これはなんだ?」
店の主人 「これかい? これは鏡というものじゃよ。」
男 『ほお、死んだ人間を映し出す、鏡というものなのか。
世の中には不思議なものがあるんだなぁ。』(※補足参照)
高価ではあったが無理して買い家に帰る。
嫁が知れば恐ろしがるだろうと箪笥に隠し、ひとりでいる時に時々覗いて優しく父親に語り掛ける。
父親は言葉を発してはくれないものの、子供の頃の想い出と同じ優しい目で微笑みかけてくれる。
しかしそこは小さな家。嫁が夫の不審な行動に気付くのも時間の問題だった。
嫁 『箪笥を開けて誰かと喋っている。あの中に誰かいるのだろうか? まさか?』
意を決した嫁はついに、夫の留守中にこっそり箪笥を開け中を覗く。
すると、箪笥の中にある得体の知れない物の中から美しい女がこちらを覗っている。
怒りにまかせて罵倒するが、相手は何も喋らない。しかし表情から相手も怒っているのは理解できた。
怒ってるのはこっちだ、なんて図々しい! あの人はいつも嬉しそうにこっそりこの女と話してたんだ。
怒った嫁は赤ん坊を連れて実家に帰ってしまう。
けどなんやかんやで誤解も解けて鏡の概念も理解して末永く幸せに暮らしましたおわり。(←解説書くの力尽きました、、、なんやかんやが気になる場合は元ネタの話を探して読んで下さい、、、タイトル解らないけど。雑ですいません。
Happy End
–補足–
× "死んだ人間を写す鏡"か
〇 死んだ人間を写す(用途の)鏡(という名称のもの)か
(問題文冒頭の男の台詞、鏡を正しく理解していません。死んだ人間を映し出す"これ"の名称が"鏡"だとの理解です)
※元ネタ・タイトルは忘れましたが解説ほぼそのままの昔話が有ります
元ネタをそのまま出題したつもりではなく、問題文となる部分の切り取り方と、そこに叙述トリック的な表現を用い錯誤要素を付与する事で問題化したつもりです。実は〇〇(有名な昔話)でした、的な問題は前例も多いのでアリかなと。