「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
という男に乗せられ、まんまと契約してしまった少女、亀田マドカ。
彼女はクーリング・オフの制度を利用して契約を解除しようとするも、うまく男に逃げられてしまう。
しかしそれから数日後、なんと男の方から「僕との契約は無効にしてよ!」と泣きついてきたのだ。
一体何があったのだろう?
*Q5 アシカさんのリサイクルです。
転載元: 「【魔法ますか?リサイクル】this is the part when I break free」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9932
マドカの魔法で女性に関心を失ってしまったから。
マドカは幼い頃から魔法少女になるのが夢だった。
だから、男の甘言に乗せられ、詳しい説明も読まずに契約してしまった。
そこには、
「1 甲は一生乙の恋人になる。」
「2 乙に対する『乙は甲のことを嫌いになる』という魔法は無効とする。」
「3 契約は、乙の側から申し出ない限り、解除できない。」
という記載があった。
もちろん甲はマドカ、乙は男である。
男のことが全く好みでなかったマドカは、必死で解除しようとしたが無理だった。
マドカは困った。
男をこr…世の中から消し去る魔法は使えなくもなかったが、自分の夢を叶えてくれた男にそこまでするのは、流石に良心が痛んだ。
男を自分の好みの外見や中身に変える…というのも、自分の理想の男性がどんなものかまだわかっていない少女には、難しい魔法だった。
他の人を好きになる…という魔法をかけても、「他の人も好きだがマドカも好き」という状態になってしまったら意味がない。好みでもない男に二股されるなんて最悪である。
そこで、あることを思いついた。
「乙は本日以降ゲイとなる。」
その魔法をかけて以降、男はマドカに対する関心をぱったり失った。
「ごめん、僕との契約は無効にしてよ。」
そう泣きついてきた男に、マドカは言い放った。
「えーっ 勝手すぎ。」
「お願い。魔法は使えるままでいいから。」
それだ。その一言が欲しかった。
どうやら、最近あいつは、魔法使いになりたい可愛い男の子を口説いているらしい。
だけど、そんなのは、マドカには関係ない話である。
今日も今日とて、魔法少女マドカは楽しく街を行くのだった。