10歳のソラ君は宇宙飛行士になるのが夢である。
ソラ君の成績は、体育を含めた全科目が平均程度だ。
同学年の友達と比べて、突出した特技があるわけでもない。
しかしソラ君は「自分は宇宙飛行士に向いている」と思っている。
一体何故だろう?
転載元: 「ボクらはみんなスゴイんだ」 作者: フノリ (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9484
ソラ君は、生まれつき聴覚がほとんどないので、聴覚障害者のための特別支援学校に通っている。
ソラ君は言う。
「宇宙は真空で音がないんでしょ? 耳の聞こえないボクたちのような人の方が、音がないのに慣れてるから、向いてるんじゃないかな?」
なお、クラスメイトたちの主な反応は「え? 別に宇宙とか行きたくないし」であった。
夢は各人各様なのだ。
現時点では、宇宙飛行士は他者とのコミュニケーションが不可欠であるためか、まだ聴覚ハンディを持つ者の登用は実現していない。
だが、いずれ宇宙空間もバリアフリーとなる時代が来ると信じたい。
(余談だが、義足の宇宙飛行士1名が、現在訓練中であるそうな。)