メロンパンを茹でて食べる都道府県ってど~こだ?
*この問題に対して、「ベストアンサー」を考えてください。
*まずは、状況から探ることがおすすめです。
*状況に関する質問は、YES/NOで答えられるものでお願いします。Cindyでこの問題を出題しているgattabiancaが普通のウミガメのように神目線で答えます。
*「アンサー」は、「」で括って、セリフとして記載してください。この「メロンパンを茹でて食べる都道府県ってど~こだ?」という問いかけをした人が答えます。
*バッド寄りからハッピーエンドまで、レベルが5つあります。
*どのエンドでもFAは差し上げますが、レベル5(ハッピーエンド)以外の場合、「もう少し質問を続けますか?」とこちらから問いかけをします。
もしよろしければ、よりハッピーなエンド(=ベストアンサー)を目指してください。
*レベル5のエンドが出た場合、又はそれ以外のエンドが出て3日間質問が止まった場合、問題解決とします。
*Q4 おっさんのリサイクルです。
転載元: 「【パンますか?リサイクル】once you get a taste, you'll never be the same」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/10304
*主人公が「メロンパンのガリッとした部分」が苦手だということを知った、料理が壊滅的にダメな主人公の妻が、「ゆでメロンパン」を出してきて問いかけたのが、冒頭の質問。
妻の気持ちを損ねない回答ほどレベルが高い。
レベル1 「自分が料理失敗したの誤魔化そうとして、何言ってるんだよ」 →拗ねる。落ち込む。
レベル2 「そんな所あるわけないだろう。」 →「そうだけど、私の聞きたいのはそんなことじゃない」
レベル3 (適当にどこかの都道府県を答える)→「えっ?そうなの?」
レベル4 「君の出身の〜県では、そうやって食べるんだね。食べて…みるね」 →「…うん、えへへ。そうなの。食べてみて」
レベル5 「…ありがとう。堅いところが苦手だ、って言ってたのを覚えててくれたんだね。頂くよ」 →「嬉しいな。美味しいメロンパンだからちょっとでも食べてほしくて」
俺は、妻を心から愛している。
妻は優しく、頭がよく、(以下略)
メシマズ…も、まあ相変わらずと言えば相変わらずなのだが、生命や健康や精神的安寧が脅かされるレベルのものが出てくることはだいぶ減ってきた。
そんな妻がある日、パンを買ってきた。
「これ美味しいらしいよ。食べてみて」
なんで自分が作ったもの以外には、真っ当に「美味しい」という評価ができるのかは永遠の謎なんだが、それは置いておいて。
袋の中に入っていたのは、メロンパン。
妻の作った劇物の数々を(食べられる範囲では)長年食べてきた俺が言うのもなんだが、実は、俺は、メロンパンが苦手だ。
甘いものは大好きだ。メロンパンの匂いも素晴らしいと思う。
ただ、あの、メロンパンをメロンパンたらしめる、砂糖がかかった「ざらっ」「がりっ」という食感がダメなのだ。
そう正直に妻に伝えたところ、妻は寂しそうな顔をしていた。
その時に、気付くべきだったのだ。
また別の日、職場から帰ってきたら、家には、なんとも言えない甘い香りが漂っていた。
それ自身は特に不快な悪臭ではない。
「お帰りなさい〜…ねえねえ、問題です。メロンパンを茹でて食べる都道府県ってど~こだ?」
出迎えた妻は、悪戯っぽく笑っていた。
そして、目の前には、甘い香りのドロッとした物体が出された。
それが、ふやけきったメロンパンであることは明らかだ。
さて、どう答えるべきか。
「自分の失敗を誤魔化そうとして何ふざけたこと言ってんだよ」…そんなことを言おうものなら、妻の顔は間違いなく曇る。
しかも、俺がガリっとしたのが苦手だと言ったのを覚えていてくれたからこそ、やったことだ。とても妻のことを悪くは言えない。
そもそも、黒ビールや花椒塩やクエン酸を追加せず、水で茹でただけだとしたら、妻の料理の中では失敗には当たらない。
「そんな都道府県あるかよ」…そう正論を吐いたとしても、妻はやっぱりがっかりするだろう。
そういうのが男女の、夫婦のティスコミュニケーションの根源だというのはよく言われることだ。
女性の質問は、事実だけを求めているのではない。その裏の真意を読んで答えてあげないと。
「うーん◯◯県かな?」と適当なことを答えてみたらどうだろう…いや、きっとそんなことは想定してないな。きょとんとして、「え、そうなの?」ってなるだけだ。
「わかった。君の出身地の◯◯県ではそうやって食べるんだね?」
「う、うん…えへへ」
よし、もうひと押しだ。
「…ありがとう。硬いところが苦手だ、って言ってたのを覚えててくれたんだね。頂くよ」
「嬉しいな。美味しいメロンパンだからあなたにもちょっとでも食べてほしくて」
ドロドロして見かけは異世界生物みたいだが、味は…うん、まあ、バジルペーストやXO醬やラー油が入ってないので、凶悪にまずいということはない。ただの溶けたメロンパンだ。
「うん。甘くていいね。…今度はクリームパンを買ってきてくれるかな。それならそのままでも食べられるから。」