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【ケますか?リサイクル】where the grass is really greener

[ウミガメのスープ]

stamp
女には、特別な時だけ食べている好きな食べ物があった。
これを毎日好きなだけ食べる、というのが女の夢だった。

そして、ある時、その夢は叶った。
毎日それを食べ続けるのが女の日常となった。

その日常が終わる最後の日、その食べ物を目の前にして女は困惑してしまった。
その食べ物に飽きたとか、体調を崩したとかそういうことでもないのに。

なぜだろう?





*Q4 セルフリサイクルです。
*微要知識かもしれません。


出題者:
出題時間: 2024年11月5日 22:45
解決時間: 2024年11月10日 14:58
© 2024 gattabianca 作者から明示的に許可をもらわない限り、あなたはこの問題を複製・転載・改変することはできません。
転載元: 「【ケますか?リサイクル】where the grass is really greener」 作者: gattabianca (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9983
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stamp *海外だと山ほどトロピカルフルーツ食べられて嬉しいけど、最終日にもらっても困る。(持ち帰れないから。)

次の任地が南国だと聞いて、御影は胸が躍った。

ヴィンテージを買い漁れるヨーロッパも良かったが、なんと言っても今度は食べ物が楽しみだ。

辛いものも大好きだが、それと同じぐらい、いや、それ以上に好きなのがトロピカルフルーツだ。
日本では、なかなか手に入りにくく、あっても高価なことが多いので、特別な時にしか食べられなかったのだ。

マンゴー、パパイヤ、マンゴスティン、ランブータン、ドラゴンフルーツ…日本ではなかなか手に入らない、濃厚な甘さのシュガーアップル(アティス)や、爽やかなソムオー(ポメロ)。

御影がフルーツ好きだというのが知れ渡っているのか、出張で行く先々で出されるし、カウンターパートも、メイドさんも、近所の人もみんな持ってきてくれる。






しかし、そんな天国のような日々も最終日を迎える。
帰国の準備をしていると、玄関のベルが鳴る。
そこには、お世話になった人たちが、山ほどのフルーツを手に待っていた。

「ミカゲ、これまでありがとう!フルーツ大好きでしょ!私たちの気持ちだよ!!」

その温かい心遣いに涙が溢れた御影は、もちろんありがたく受け取った。


受け取った…のは良いが…どうしようこれ。
持って帰るのは、検疫的にものすごくめんどくさいことになる。
上司が空港で止められてトラブっていたのを、目にしたことがあるから、余計そう思う。

しかし、みんなの善意を思うと、捨てて帰るなんてことは到底できない。


空港へのピックアップが来るまであと2時間。必死で食べるしかない。


…文字通りlast minuteまで、キッチンで立ったままベタベタになりながら必死でフルーツを食べ続けた御影であった。


*100%実話です。帰国前日にパイナップル1個、当日にマンゴー5個渡されたことがあります。


出題者:
参加するには または してください
パトロン:
アシカ人参
と 匿名パトロン 3 名
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Cindy