シンディ駅の新幹線切符売り場でのこと。
3人の客が同日同時刻、同列車の同じ席を取ろうとした。
その結果、彼らの言った通りに指定券が発券された。
どういうことだろうか?
転載元: 「トリプル・トラブル・ブッキング」 作者: 丼 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/998
新幹線の券売窓口にできた行列の先頭にいたマダムが、係員に聞いた。
「本日15:10分発のウミガメ3号、一番よいお席をくださる?」
売り子は限定一席の『VIPシート』の指定券を手渡した。
それを見ていた次に並んでいた男が、係員に言った。
「同じ列車の一番いい席をください。」
少し考えた係員は、一枚の指定券を男に渡した。
『1号車1番E席』
「え、ちょっw」男はこれには納得せざるを得ず、思わず吹き出した。
その次の男は、関西人の血が滾るのを抑えきれなかった。
「同じので一番ええ席ひとつ、頼むわ!」
無表情のまま係員は指定券を男に渡した。
『1号車1番A席』
「ファーw」男は引き笑いしながら切符を受け取った。
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その後の新幹線車内。
VIP席ではマダムが満足げにくつろぐ一方、
1号車の最前列では男たちが異様な盛り上がりを見せていた。
ウミガメ3号、間もなく発車します。