魔法が使えないのに最上級魔法を詠唱する帽子屋。
一体なぜ?
Q8 kUmaさんのリサイクルです
転載元: 「【魔法ますか?リサイクル】様々な帽子を取り揃えております」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9965
簡易解説:魔法使いっぽいとんがり帽子を売り自分でもかぶる帽子屋兼魔法使いが、魔力切れで魔法が使えない状態にあることに気付いていなかったから
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青いとんがり帽子にマントという、いかにも魔法使いのような格好をした帽子屋、兼魔法使い。
自身の数々の自慢の帽子を売り込むために、副業である魔法使いとして、勇者と共に各地を旅している。
ある日、中ボス的なモンスターとの戦闘にて、
「勇者!下がって!」
中ボスにとどめを刺そうと、自分の帽子を中ボスに向けて投げ、帽子に刻まれた紋章を媒介に極大爆発呪文を起こすため詠唱を始める帽子屋。
しかし、
「……あれ?」
投げられた帽子には何も起こらず、そのまま地面に落ちる。
ここまでの戦闘で魔力を使いすぎた帽子屋は、魔力切れで魔法が使えない状態になっており、しかもそのことに気付いてなかったのだ。
その隙に、倒されかけの中ボスが一矢報いようと一気に間合いを詰めてくる。大ピンチである。
「ゆ、勇者!すいません、お願いします!」
「何やってんだ!」
勇者が代わりに極大攻撃呪文を放って、中ボスは無事倒された。ついでに落ちたままだった帽子も黒こげになった。
帽子屋、無限に物を入れられる魔法の袋からスペアの帽子(これもお気に入り)を取り出しながら、
「勇者、すいません、お手数おかけします……」
「……魔力は大切にね☆(ニッコリ)」
「は、はい……(ガクブル)