「今からお見せするショーにはタネも仕掛けもございません」
そう言いながらマジックショーを披露したカガリ
カガリがズボンのポケットから油性ペン1本を取り出しただけでショーは終わったのだが、会場が拍手に包まれたのはなぜ?
Q4 白石コーソーさんのリサイクルです。
転載元: 「【魔法ますか?リサイクル】これはマジックですか?いいえ、ペンです」 作者: 光四 (Cindy) URL: https://www.cindythink.com/puzzle/9941
簡易解説:カガリが油性ペンを取り出したのは自分のではなく見ず知らずの通行人の一人のズボンのポケットからだったから
詳細解説↓
「今からお見せするショーにはタネも仕掛けもございません」
駅前。カメオがいつものように改札口を出たところで、突然横からそんなことを言い出す少女がいた。
会場といえるかも怪しい小さなステージ台を降りた少女は、いきなりカメオのズボンに手を突っ込んだ。
「ちょ、ちょっと何するん━━」
カメオが驚く暇もなく、すぐに少女がズボンから取り出した手には、1本の油性ペンが握られていた。
「………えっ!?」
驚くカメオ。こんな油性ペンには、カメオは全く見覚えがない。カメオが元々持っていなかったのはもちろん、カメオに近づいてきたときの少女も間違いなく持っていなかった。少女はそれを証明するように、手首をくるくる回しながら近づいてきたからだ。少女は半袖だから、カメオのズボンに手を突っ込んだときに少女の服から出し入れするようなことも出来ないはずだ。
少女は、勝利宣言するように、油性ペンを高々と頭上に掲げた。
「お、おお〜……」
思わず拍手するカメオ。それにつられるようにして、遠巻きに見ていた通行人の多くが、会場を拍手に包むのだった。